「思い込み」や「印象」での判断は危険(サラブライトマンの Time to Say Goodbyeを聞いて)

こんにちわ!ぷどりです。

今日の夜食を食べている時、ふとサラブライトマンの Time to Say Goodbyeが流れてきました。

皆さんはこの曲、どのような印象を持ったでしょうか?
まずは聞いてみて、自分の中での印象を決めてから↓に進んで頂けると嬉しいです。







私はこの曲を「誰か大切な人と死別するなどして、別れる時が来た。その現実を受け入れて前を向いて歩きだすことを歌った曲なんだろうなあ」と受け取りました。
ただしイタリア語で全体のストーリーが分からなかったので、夜食後に少し調べてみたところ、この曲には元ネタがあることが分かりました。

Con Te Partiròという曲。歌手もイタリアのテノール歌手Andrea Bocelliという方だそうです。
Time to Say Goodbyeには、この曲を聴いてインスピレーションを受けたサラブライトマンがタイトル部分を「Time to Say Goodbye」に書き換えて歌った、という歴史があるようです。

そしてこのCon Te Partiròの意味…実は「ともに旅立とう」という意味なんだとか。
…そうです。勘の良い方は既にお察しかもしれませんが、この曲は別れを歌う悲しい曲ではなく、誰かと一緒に新しい世界に旅立つ喜びを歌った力強い曲だったのです。

しかしここで新たな疑問が生じます。何故そのような曲にTime to Say Goodbyeというタイトルがついたのか?
そのあたりを、訳詞活動をされている松峰綾音さんという方が詳しく書いてくれていましたので引用します。

ボッチェリの歌う「con te partirò」を初めて彼女が聴いたとき、・・・直感的にこれだ!と閃くものがあったそうで、ここら辺はやはり天性の才能のなせる業なのだろうけれど、・・・すぐさま彼に申し入れて、彼とのデュエット曲として歌うことになったようだ。

 初演は、当時ドイツの国民的英雄であるボクサー、彼女の友人でもあったヘンリー・マスケの引退試合の際、その試合前のリング上のステージだったという。
 この場を、二人で歌うこの曲の発表のチャンスとしようと彼女が考えたとき、去り行くボクサーに贈るという意味合いからは、con te partirò あなたと共に出発しよう ではなく、Time to say goodbye さよならをいう時 とした方が誠にふさわしいと再び閃き、(たぶん・・・そのように閃いたのだと思うのだが・・・)急遽タイトルを変え、更にこれに合わせ、例の二カ所の言葉を変えたことにより、「Time to say goodbye」が誕生することとなったようだ
引用元:新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて -「君と旅立とう ~con te partirò~」 その二

私はこの事実を知って衝撃を受けました。もちろん由来もそうなんですが、このような背景を知る由もなく、全く真逆の印象を受けてしまった自分に愕然としました。

何故そういう印象を受けてしまったのか?おそらく、タイトルに「goodbye」とあること、曲から何となく悲しさが伝わってくる、そんな所だと思います。

…でもこれが不思議なもので、その事実を知ってから改めて聞くと、今度はサラブライトマンの歌い方や表情から、喜びの曲のように感じます(私だけでしょうか?)。
これほど人間(というか私)の判断力というのは脆いものだなと思い知らされた夜でした。

昨日の記事にも書きましたが、私は昨年のコロナ暴落の後にNVDIAを今の2分の1の値段で売ってしまっています。その時には完全に印象、フィーリングで判断しています。
pood.hatenablog.com

改めて、思い込み、印象での株取引はしないようにしよう!と兜の緒を締めた次第です。

以上です。それでは‼